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病院コラム

外傷性横隔膜ヘルニア

2020.03.05

先日、急に嘔吐と呼吸困難を起こしたとのことで来院されたワンちゃん。2時間ほど前から急に症状が出始めたとのことでした。

胸のレントゲンを撮影してみると、左胸腔が真っ白で胸水が溜まり、心臓が右に押されている様子が伺えました。胸水を抜き、エコーで観察すると消化管や肝臓が見え、横隔膜ヘルニアであることがわかりました。このワンちゃんは2カ月ほど前に車との接触があったということでしたが、状態が悪くなることもなく元気に生活していたとのことでした。おそらく、その交通事故の際に横隔膜が破れてしまい、しばらくは臓器が胸腔に入り込むことがほとんどなく、大きな症状もなく過ごせていたのでしょう。

 ↓来院時のレントゲン

 

 ↓胸水除去後のレントゲン(胸腔に消化管が写っています)

  

胸水を除去した後は、呼吸が落ち着きましたが、時折、嘔吐するしぐさが続き、翌日には肝酵素も落ち着いたため、手術を行いました。

破れた横隔膜の範囲は広く、肝臓の左葉、胃や脾臓が胸腔に入り込んでいました。これらを腹腔に引き出し、破れた横隔膜を縫合し、無事に手術終了となりました。

↓破れた横隔膜に消化管が入り込んでいる(矢印)

↓破れた横隔膜(矢印)


術後は呼吸も落ち着き、嘔吐もなく、食欲は回復し、元気に退院していきました。

交通事故にあった場合は、後から症状が出てくることもありますので、十分に注意して観察しておくことが大切ですね。

 

獣医師 名倉美智子

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