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健康診断で見つかった肝細胞癌

2018.07.31
 今年の春、フィラリア検査にいらした12歳のワンちゃん。
フィラリア検査と一緒に健康診断として簡易的な血液検査で重度の肝障害が判明し、その後、詳しく検査を行ったところ、肝臓に大きな腫瘍が見つかったワンちゃんがいました。

 12歳のワンコは元気や食欲はあり、特に具合が悪い様子はないということでしたが、高齢になり、また重度の肥満状態でしたので、検査を希望されました。血液検査で、ALT、ALPの重度の上昇が認められ、後日、超音波検査を行ったところ、外側左葉全体に広がる大きな腫瘍が認められました。また、胆泥症も認められました。

エコー画像


 かなり大きな腫瘍であったため、切除しきれるか、わからない状態でしたが、放置していても腫瘍が破裂して出血し、亡くなってしまう危険性も高かったため、手術することとなりました。
 腫瘍は、外側左葉全体に広がっており、腫瘍ギリギリの辺縁で切除しました。方形葉にも変色した結節部が認められたため、一緒に切除しました。また、胆泥により今後、胆管閉塞や胆嚢破裂を起こしてしまう危険性もあったため、胆嚢も一緒に切除しました。

腹部切開したところ        
 

摘出した肝細胞癌         摘出した胆嚢
 


 高齢での大きな手術でしたので、術後が心配されましたが、回復はとても順調で、翌日には食欲もあり、術後3日目には退院することができました。
 腫瘍は病理検査の結果、肝細胞癌と診断されました。切断縁には腫瘍細胞は認められず、きれいに取り切れていました。悪性の腫瘍ですので、今後、どのくらい元気な状態を保てるかが心配されますが、術後3カ月を経過した現在は、とても元気に過ごしているとのことです。

 今回、血液検査をしていなければ、病気が進行して元気がなくなるまで気が付くことはなく、無事に手術することはできなかったと思われます。健康診断を行って、本当に良かったと思える症例でした。


                                     獣医師 名倉美智子


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